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大河ドラマランキング(後編)


大河ドラマランキング、後編も行ってみたいと思います。

前編はこちら

 

 

見てない作品


今回は最初に見てない作品を列挙していきたいと思います。なんで見なかったのかも覚えている範囲で書いていきたいと思います。

 

春日局(1989年)

全体的に女性がテーマのものはあまりみてない傾向がありそうです。

 

翔ぶが如く(1990年)

大学受験の年だったのであまり時間が取れなかったのだと思います。面白かったようなので観ればよかったなと思ってます。余生に入ったらNHKオンデマンドで見たいと思います。

 

信長(1992年)

この年の後半、海外留学に行くことになっていて日本にいないというのがわかってたので見ませんでした。緒方直人さんが信長役でしたが、優しそうなのでちょっとイメージ違う気がしてます。どんな感じなのか見てみたい気もします。

 

琉球の風(1993年前半)

ちょうど日本にいなかった時期だったので物理的に見られなかった作品です。'93-94年はサイクルを変えようとしてた時期だったようです。つまらないから短く打ち切られたわけではないそうです。

 

炎立つ(1993年7月~94年3月)

これは今だったらとても見たいテーマですが、当時は奥州藤原氏をあまりちゃんと理解しておらず、マイナーなテーマということで見送ってしまいました。今は平安末期、鎌倉初期の知識もついてきたので楽しめるかもしれませんね。老後NHKオンデマンド案件です。

 

花の乱(1994年)

就活の時期で忙しかったのと、題材が地味だったのでパスしてしまいました。

 

八代将軍吉宗(1995年)

社会人1年目ということもあり忙しかったのと、当時江戸時代にあまり興味がなくパスしてしまいました。

 

毛利元就(1997年)

音楽活動をしてて忙しい時期だったのでパスしてしまいました。

 

武蔵(2003年)

当時海老蔵さんがあまり好きではなく(その後破天荒な生き様が好きになりましたけど)、宮本武蔵にもあまり興味がなかったので見ないという判断になりました。

 

風林火山(2007年)

面白かったようなので観ればよかった作品です。仕事が忙しかったので見られなかったという時期だと思います。大河は1年通してなので冒頭の時期忙しいと見ない傾向があるんですね。あとは武田信玄を見てて、その中に出てきた山本勘助が主役ということだったので、歴史の勉強的には一回やったところだから見ないで良いかなという判断もありました。

 

篤姫(2008年)

仕事が忙しかったのと女性主役で興味が薄かったので見なかったのですが、後で見ればよかったなと後悔した作品です。いつかオンデマンドで。

 

花燃ゆ(2015年)

出てる役者さんがイマイチ苦手だったので見ない判断をしました。

 

おんな城主直虎(2017年)

女性主人公ものなのと主役のモデルも地味なので見ないという判断になりました。柴咲コウさんは好きだったんですけどねえ。

 

唯一見てたけど離脱した作品があります。のでご紹介。

八重の桜(2013年)

こちらは見始めたのですがテーマがそれほど刺さらなかったので5月くらいで離脱してしまいました。維新後までたどり着いてたら面白かったのかもしれないのですが唯一の途中離脱作品となってしまいました。

 

 

Sクラス


Sクラス作品5位〜1位に行ってみたいと思います。

 

第5位 真田丸(2016年)

三谷幸喜さんの脚本で日の本一の強者と言われた真田幸村(信繁)の人生を描いてる作品です。真田幸村はファンは多そうですが、教科書レベルの日本史的に見ると特に名前が出てこない武将です。前田慶次とかと似ているのではないかと思います。大坂夏の陣で大阪方について家康の本陣に迫る進撃を見せたというのがよくある彼のトラックレコードとして認識されているものかと思います。

昌幸、幸村二代にわたる徳川家康との因縁

兄信之は家康の重臣本多忠勝の娘婿となり関ヶ原で袂を分つ形になること

関ヶ原後に信之は父と弟の助命に動き本多忠勝の力添えで蟄居で許されることに

などのエピソードを通じ、真田幸村、真田幸村の父の真田昌幸、兄の真田信之、それぞれの生き様が三谷さんの思わずクスッと笑ってしまうような脚本で描かれています。尖ってて戦上手な父昌幸、バランス感覚に優れて乱世を生き抜いて真田を存続させる兄信之、武勇と知性に長けた幸村の三者三様の生き様をうまく描いているいます。

史実では曖昧ですが、真田信繁の近くにいたとされている女性高梨内記の娘きり役を長澤まさみさんが好演しています。付かず離れずの関係で長年過ごしてくる幸村ときりでしたが、幸村が最期となる大阪夏の陣の直前に愛情表現をするのですが、それに対するきりの返しが「遅いわ!」というシーンが大好きです。三谷さんらしいシーンです。

 

第4位 平清盛(2012年)

平安末期、絶大な権力を振るった平清盛を描いた作品です。歴史的に見ると平清盛は武家政権の創始者だという見方もできるほど重要な人物なのですが、鎌倉幕府を開いて一時代を築いた源頼朝に駆逐された側であることと、一族の誰かが口を滑らせた「平家にあらずんば人にあらず」みたいな奢った発言で、平氏は印象が悪くなってしまっています。そんな平氏の大ボス清盛を主役に据える意欲作であると言えると思います。

清盛を演じてるのは松山ケンイチさんでそれほどヒール感がある感じではありません(白川法皇を演じてる伊東四郎さんのヒールっぷりの方がすごかった印象です)。志を持った青年が力を持っていくサクセスストーリーなのですが、出自の複雑さなどを踏まえてドラマのトーンは全体的にくらい感じです。

清盛に対峙することになる源頼朝を岡田将生さんが演じてます。伊豆に流されてうらぶれている源頼朝の「昨日が今日でも、今日が明日でも、明日が昨日でも」というフレーズが印象的です。流されて監視されて変わらない日々を過ごしてる如何ともし難い状況を表現する名フレーズです。

北条政子を杏さんが演じてますが、背が高くて地方豪族の娘感が出てて良い感じです。

視聴率は悪く、トーンが暗いので評判はイマイチの作品でしたが、出来はとても良いので僕としてはとてもおすすめの作品です。

 

 

第3位 いだてん ~東京オリムピック噺(2019年)

3位は『いだてん ~東京オリムピック噺』です。この作品はかなり賛否が分かれるのではないかと思います。視聴率も悪く、東京オリンピックの是非の議論と合わせて否定派を中心にこの作品も叩かれていた印象です。合わせて出演者の不祥事(結果として降板したり、出演が限定的なので議論はあったがそのまま使われたり)が重なり物議を醸しました。

  • ピエール瀧:麻薬取締法違反容疑で逮捕=>降板
  • チュートリアル徳井 : 所得申告漏れが発覚=>出演部分を編集で最小化

2020年の東京オリンピック関係者に問題が発覚した話(過去のいじめ問題が取り沙汰された小山田圭吾さん、過去のセンシティブなネタが問題視された小林賢太郎さん。いずれも役割を辞任)と連鎖してネガティブな印象が付きまといました。

 

作品としては日本がオリンピックというものに向き合いだしてから、1964年に東京へのオリンピックを誘致をし開催を成功させるまでの歴史を描いています。日本人としてオリンピックでの活躍が期待されたマラソンの金栗四三、戦争で幻となった東京オリンピックの誘致に奔走した日本初のIOC委員の嘉納治五郎さん、戦後の東京オリンピックを実現した田畑政治、彼らを中心に3部構成で進んでいきます。

色々言われながらコロナで2021年に延期されつつも開催された東京オリンピックですが、国民全体に嘱望されてた1964年の東京オリンピックと比較すると

 

 

第2位 龍馬伝(2010年)

2位は福山雅治さん主演の『龍馬伝』です。坂本龍馬という文句なしの日本史人気No.1男を男前代表の福山さんが演じています。脚本、演出、キャスティングなど作品としてもとてもクオリティが高く作られています。映像の取り方も映画風で、質感も上質です。

香川照之さん演じる三菱の創始者、岩崎弥太郎がナレーター役も兼ねていて、龍馬がこの世を去った明治維新後からの回想という形で物語が展開していきます。

龍馬の人生は30年ちょいですが波瀾万丈で、幕府側、新政府側の要人と多くの関わりを持ちます。歴史的にみると一番大きな役割としては薩長同盟の締結に貢献したとされることだと思いますが、それ以外にも勝海舟、高杉晋作、後藤象二郎、岩崎弥太郎、など史実に名前を残してる方々とも多く交流を持ちます。それぞれの役に個性的な役者さんを配して、一つ一つの交流が見応えのあるエピソードとして描かれています。

『龍馬伝』は唯一DVDを購入してしまった大河ドラマ作品です。皆さんにもぜひみていただきたい作品です。

 

第1位 鎌倉殿の13人(2022年)

昨年やってた『鎌倉殿の13人』が個人的なNo.1です。この作品は世の中的にも評判になっていましたが、完成度が非常に高く、一年を通して毎週楽しみに見ていた方が多かったのではないでしょうか。直近の作品の方が印象が強いのでということではなく本当に作品としての完成度が高いのでNo.1としてご紹介したい作品です。

『平清盛』の時代の先の時代、源頼朝が発起し鎌倉幕府を開くあたりからの時代を鎌倉幕府2代目執権、北条義時を主役に据えてストーリーが作られています。彼を主役に据えることによって、頼朝の発起から幕府が開設されて安定化するまでの時代を描く形をとっています。

題材として通しで取り上げられることが少ないですが、鎌倉幕府が開かれてから執権政治として北条氏の政権基盤が固まるまでのゴタゴタは本当に数々の出来事があり、歴史背景としても面白い題材です。権力闘争と粛清の殺伐とした時代を、大河ドラマ3作目となる三谷幸喜さんが、ユーモア混じりに新しい解釈を入れて作って作っています。

鎌倉時代の執権政治は教科書で習いますが、ドラマを見ながらそれがどのような背景で成立したのかを興味を持って調べていくと、本当に色々なドラマがあって成り立っていた時代なのだなと知るきっかけともなりました。

既にAmazon Primeでも見れるようになっているようですので、ぜひご覧になってない方には見ていただきたい作品です。

 

まとめ


いかがでしたでしょうか。上位の作品についてはお酒飲みながら語りたいレベルで好きなので、お好きな方いたら是非ご連絡ください。

文化としては中高年には根付いている大河ドラマですがビジネス的にももっと再販性の高いコンテンツビジネスに進化して行ってほしいなと個人的に思っています。NHKさんには、ぜひ受信料を活用してNetflixを意識したお金の取れるコンテンツ作成をして行ってほしいなと思います。

1位の『鎌倉殿の13人』と2位の『龍馬伝』は、ストーリー、演出、映像の取り方で見るとNetflixオリジナルシリーズの連続ドラマとも戦えるレベルのクオリティなのではないかなと思います。

このレベルの作品を毎年リリースしていただくことをファンとして熱望しています。



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