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チャレンジすることの重要性:不可逆なものを伴うチャレンジは慎重に


前回前々回と「チャレンジすることの重要性」というテーマでチャレンジを推奨する趣旨のことを書いてきました。最終回の今回は、重大な決定を伴うチャレンジについて書いてみたいと思います。

 

不可逆なものを伴うチャレンジは慎重に


今までは、「やる事が大事」、「いろいろ考えてやらないより、やって失敗して、やり方を改善してまたチャレンジして、という繰り返しが成功を得る近道」、「事前準備も大事だが早くやることも大事」というような趣旨で、チャレンジを推奨する話を中心に書いてきました。

今回、反対のことを言うようですが、不可逆なものを伴う場合は慎重になった方が良いですというお話をしたいと思います。

 

 

不可逆とは


まず不可逆とは何か?です。不可逆とは「「その状態に変化したら、もうもとの状態に戻らないこと」を指します。一度やってしまったら元に戻してやり直しができないものを指します。

最たるものとして例にあげられるのは人の命でしょう。死んだら元には戻らないですよね。あとは壊れてしまうと元に戻らないもの、卵であったり、花瓶であったり壊れてしまうと戻らないものを壊してしまうことは不可逆だと言えます。

例えばコンピュータで作成した電子文書を削除することも、バックアップをとっていなければ不可逆になります。反対にバックアップをとってあれば可逆だと言えるわけです。このように不可逆か否かは備えの状況によるとも言えます。

 

不可逆かどうかを見極める


不可逆かどうかに気が付かないと言うことも人生においては多々あります。

気がつかずに壊してしまうものの代表例は「人の気持ち」や「信頼」だと思います。

こういったものは壊れたの定義が曖昧であることもあり破損を検知しづらいのですが、一度壊れるとなかなか元には戻らないものだと思っても良いでしょう。うっかり気が付かないで信頼を失ってしまうと不可逆だったりしますので、そういうことにならないように気をつけたいものです。

不可逆と言えるかどうかについて悩むものは「お金」も含まれるかもしれません。金額の大小で不可逆か可逆なのかは人によりますが、あまりに金額が多いと可逆とは言いづらいものもあるように思います。

 

どこまでを可逆と考えるかは人による


お金の話が出てきましたが、これはある意味「人の器の大きさ」の話になります。若い頃は不可逆だなと思って慎重になっていたことでも、大人になって考えれば大したことなくて割とカジュアルにチャレンジしている事ってみなさんあるのでは無いでしょうか?

例えばお金の使い方なんかがそう言うものに入るかなと思います。小学生の時の100万円と今の100万円だと大きく違うと思います。小学生で100万円借金すると不可逆な気持ちになるかもしれませんが(小さい頃、「失敗したら100万円だぞ」とかって友達と脅かしあってふざけたりしたものです)、大人であれば、もちろんまあまあ痛いですが、不可逆とまではいえないのではないでしょうか。

お金に置き換えられるものはまた貯めて買い戻すということが出来ますので、そう考えると不可逆ではないともいえますが、貯める為に費す時間は不可逆だといえます。そうやって突き詰めて考えて行くと厳密に不可逆なものというのは命と時間以外にそんなに無いのかもしれません。

 

自分の器とチャレンジの規模


結局、自分が失敗しても戻ってこれるギリギリのチャレンジというのを見極めるのが大事だとえるのでは無いでしょうか。この見極めで最近一番大胆だと言えるのが箕輪厚介さんの著書のタイトル『死ぬこと以外かすり傷』というような考え方だと思います。

そう考えて日々生きていれば、確かに大胆にチャレンジができると思います。ただこれは相当器がデカく無いと、いろいろな負債や心理的な負担を負うことにもなりかねません。

ある程度のリスクは犯さないと大きな果実は得づらいですが、自分の器を超えたあまりに大きすぎるリスクは身を滅ぼし兼ねません。どこまでが自分のチャレンジしうるラインかを見極めてチャレンジを設計するのもまた重要なことなのです。

 

まとめ


書いてきたように、僕は命と時間が主に不可逆なものの代表だと思っています。経済的な活動については大体時間に置き換えて考えるようにしています。最終的には時間は命と紐づけられているので、生きている間にどんなことが成し遂げられるか、どんなことを成し遂げたいかを考えて適切にチャレンジを設計していきましょう。



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