何かがうまく行かない時、人は他の誰かや自分のせいだと考えがちになりますよね。このように失敗したりうまく行かなかったりするときの人間の思考回路を深掘って考えてみたいと思います。
他責にしてしまうメカニズム
人は何かがうまく行かなかったときに、誰かが悪いと考えがちではあります。いわゆる「他責」というやつです。これは人間の本能に組み込まれている自己防衛本能からくるものです。自分が悪いと認めてしまうと、その責を自分が受け止めることになりますから、危険が増えるわけです。
他責にする言動をした場合、もし仮に実際がそれが真実だとしても、他人の非を責めてばかりでは建設的な議論にはなりません。この場合のデメリットとして、その相手との協力関係/パートナーシップが永遠に失われてしまうことにもなりかねません。特に職種間(エンジニアと営業など)、組織間(開発とセールス)、会社間(パートナー企業同士)ではこのようなケースが起きやすいのでアグレッシブに行きすぎるのは気をつける必要があります。
他責にするのは一番の悪手と言えると思います。
自責で考えすぎることの弊害
一方で、自分のせいだと考えることができる人には成長の機会が多くなります。うまく行かなかった事実を受けとめ、それを克服する努力していくことで大きく成長する機会を得ます。
ただ、場合によっては受けとめきれずに体調やメンタルをくずしてしまうというケースも少なくはありません。発生した課題が大きすぎたり、本当はその人が悪いわけではないケースも多々あるからです。謙虚に自責で考えすぎるのも考えものです。
自責で考えることは大切ですが、時と場合によっては効率的ではないことがあります。
知識の不足と考える
自分、他人を問わず人のせいにはせず、知識の不足という捉え方をすると建設的な議論になりやすくなります。
自分や他のメンバーの動き方、進め方がまずかったのは、その物事に当たるベストな方法、知識が不足していたからだと考えるようにします。このように転換することによって、より学びを共に得ていくという協力体制ができていきます。お互いを非難をして変な溝ができることも防ぐことができます。
言うのは簡単で実践は難しいですが、ぜひ皆さんのチームでも問題が起きたときにこのような考え方を試してみていただければと思います。
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