80年代に、売春斡旋組織「夕ぐれ族」にまつわる一連の事件、夕ぐれ族事件という事件があり、世間を騒がせました。「夕ぐれ族」というワードを聞いて懐かしく思い出す人はいるのではないでしょうか。当時まだ子供で「夕ぐれ族ってワードだけなんとなく聞いたことなるな」という方も多いかもしれません。今回はその夕ぐれ族事件をふかぼっていきたいと思います。
モヤ美
コメンテーターのモヤ美です。夕ぐれ族ってかっこいい名前。どんな事件なのかしら???
夕ぐれ族は、1982年に東京都出身の女性が設立した会員制の愛人バンクです。この女性は短大卒を自称していましたが、実際は中卒でした。彼女は愛人を持ちたい男性とお金を得たい女性を仲介し、愛人契約を結ばせるビジネスを展開していました。
ゆうぐれ族は、創業者である女性社長が東京都内で設立しました。彼女は社名と電話番号が印刷されたTシャツを着てテレビ出演を果たし、一躍注目を浴びました。
女性社長はフジテレビの『笑っていいとも!』やテレビ朝日の深夜番組『トゥナイト』などに出演しました。これによりゆうぐれ族が全国的に注目を集めるようになり、類似した組織が次々と生まれました。
モヤ美
テレビに出て宣伝するなんて今では考えられないね。
牛
時代を感じさせる事件よね。
当時、女性社長は会員が男女合わせて2000人以上おり、女性会員の多くが女子大生、OL、看護婦であると話していました。しかし、実際には女子大生が主戦力である売春クラブであったため、社会問題に発展しました。
1983年12月、女性社長は売春斡旋容疑で逮捕されました。その後、彼女は実刑判決を受け、全国の愛人バンクは事実上廃業しました。この事件は「愛人バンク事件」として後世に語り継がれることになります。
モヤ美
メディアで世間を騒がせた人が最後逮捕されるという流れは、今も昔も変わらないわね。
牛
出る杭は打たれるというのはいつの時代も同じなのよね。。
1984年4月20日、事件を題材にしたにっかつロマンポルノ作品が公開されました。映画は性風俗産業の人間模様を描いており、主演の春やすこの濡れ場が話題となりました。豪華なキャスト陣によって演じられた映画は、事件の舞台裏を描くことで当時の社会問題を再現しています。
漫才ブームで「ひょうきん族」などでも人気があった松竹芸能のアイドル女性漫才師の春やすこさんが主演でした。
キャストには竹中直人、なぎら健壱、小野ヤスシ、青山孝、出光元、清水クーコ、蟹江敬三、岸部一徳などが出演しました。
モヤ美
この映画、今ではもう見る術はないみたいだけどその後、活躍してる人も多いわね。
牛
今回は80年代の衝撃的な事件、夕ぐれ族事件について深掘りしてみました。衝撃的だったけど時間の経過とともに忘れられていく事件ってたくさんありますね。今後もそのような事件や出来事を紹介していきますので、たまに覗いてみてくださいね。
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