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音楽産業の変遷予想


音楽配信プラットフォームの動向を含む音楽業界の変化を予想したこんな記事が出てました。

 

音楽業界に到来する7大変化「中堅アーティスト」は消滅へ
https://forbesjapan.com/articles/detail/19226

 

映像の方でも顕著ですが、Amazon, hulu, Netflixなどは独自コンテンツ開発を進めてます。

Appleも音楽番組を中心にコンテンツ開発を始めて、AppleMusicの月額会員を誘導する手法に出ているようです。

 

こういうのとか

Tokyo, Music & Us 2017-2018

https://itunes.apple.com/jp/episode/小沢健二-満島ひかり/1315885699

 

記事中にレコードレーベルから中堅アーティストが消えるという話が書かれてますが、大物アーティストも消えるかもしれないなと思ってます。彼らはほとんど独自に公演したり出版したりできるパワーを持ってるので、直接配信プラットフォームと組む方が理にかなっていることになります。

 

日本だと事務所が怖いので、特に芸能界寄りのアーティストはあまり変な動きはできず、事務所にパワーシフトする流れがある程度まで続くと思いますが、ずっとそうだとは思えません。

 

アーティストを発掘して形になるまでの広告宣伝資金を援助するファンドのような動きをレコード会社がしてましたが、そういう動きが2000年以降減ってきているように思います。

それがなくなるとアーティストサイドも「御恩と奉公」の関係がなくなるので、関係は希薄になります。

ユーミンなんかは明確にレーベルに義理があることを明言してましたが、最近のアーティストからはそういう話はあまり聞きません。ファンドの機能は一部が事務所に移り、それ以外はアーティストの「自営」に移行しているように思います。

 

プラットフォーマーの動きの話に戻りますが、良い面と悪い面があると思っています。

良い面としてはユーザーの利便性は上がるという点があるのではないでしょうか。
今やほとんど誰でも持ってるappleやamazonのアカウントに紐づいて音楽が楽しめるのは便利といったら便利な話です。それに伴ってお金が毎月かかるというのと、所有欲が満たしづらくなる点はちょっと考えものですが、最近はやりの物を持ちたくないというシンプルライフな考え方にもあっているので一応ポジティブな話なのではないかなと思います。

 

デメリットとしてはどちらかというと「音楽」という文化の側面なのではないかなと思っています。プラットフォームの各社の思想を全て詳しくは知らないですが、音楽が大好きでたまらないという会社は1社もないのではないでしょうか。spotifyとかはもしかしたら違うんですかね?違ってたらすいません。

 

そう思うのは、音楽をそれほど好きではない人たちの手に音楽制作の権限が移行したあと、音楽のクリエイティブがそんなに良くなるようには思えないからです。少なくともレコードレーベル各社やそこで働く人たちは、音楽が好きで仕事をしている人が多かったように思います。

 

些細なことのようですが、重要なことじゃないかなと思います。起こるであろう音楽産業のパワーシフト後も、携わる人たちは是非音楽を愛して欲しいなと切に願います。

 

 

 



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