「その議論に参加すべきか?」ということついて述べている安達裕哉さんの記事が、とてもわかりやすくまとまっていて素晴らしかったので、議論と時間ということについて考えてみたいと思います。
コンサルタントだった頃学んだ「議論がうまい人」とそうでない人の5つの差異。
http://blog.tinect.jp/?p=45811
議論の進行にはその中にファシリテーションスキルを持った人がいるかいないかで大きく変わってくるものです。
社内の人だけで議論をすると、それぞれ主張や思いが強いので、ファシリテーションスキルを持っていても、自分の意見に寄せて進行してしまったりということもあります。
そういうのを回避してうまく進めるには、
・ファシリテーションスキル
・俯瞰するスキル
・全体最適を考えるスキル
などが並行して必要だったりもします。
もちろん物事を進めるために「思い」や「情熱」もないとならないので必要要件はさらに膨らむのですが、さらに「思い」や「情熱」は俯瞰するスキルとバッティングしがちなので、これもまた難しいところです。思いを持つとどうしても主観的になるので、対立するそれぞれの「主張」や「立ち位置」を把握して議論を回していくのは、慣れないと結構難しいものです。
外部のコンサルタントの活用ケースの一つに、こういったコンフリクトを回避するために外部の人の立ち位置で俯瞰したファシリテーションを担当する役回りお願いするというケースも多いと思います。
社内にいながら俯瞰したスタンスを取れるのか、そもそもとって良いのかは案件と立場によりけりなことも多いのではないかなと思います。その中で場合によっては議論に参加しないというのも選択肢なのではないかと思います。
個人的な話になりますが、最近、以前より自分の時間の有限性というものを感じたり考えたりするようになりました。読むべき本、見るべき映像、参加すべきイベント、参加すべき議論など、本当に考えて時間を使わないと時間が過ぎるのはあっという間です。そういうこともあって、必要ないもの、関与しても仕方ないものについては、極力距離を置くようにしてみていますが、結果良い面が多いのではないかなと感じています。
議論をうまく行うスキルと合わせて、本当に必要なものに時間を使うために必要のない議論は参加しないというのもまたスキルなのかもしれません。
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