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わかりあえないということをわかりあう


たまに「どうしてもわかりあえない人」と仕事上で遭遇することがある。

人間なのでごくたまーにそういうことはあるであろうし仕方のないことである。

 

仕事においては僕は原則的に、その貢献する対象となる企業の継続的成功にとって良いことをするというスタンスである。

自分の特性によるところだが、関わるのが企業の0=>1のフェーズではなく、1=>10や10=>100、第二創業と言われている立て直しやピボットのタイミングでチェンジマネージャーの立場である場合が多い。そのことが第一要因であると思うが、時折ぶつかるのはその場所にすでにいて、ある種の既得権益を持っている人である場合が多い。

 

改善されていないプロセス、活性化されていないチーム。

どう考えてもちゃんと検討したとは思えない投資をしようとしているケース

自分がやりたい技術を使ってROIを見ずに会社のお金で自分の研究をしている場合

どう考えても適材適所ではない管理職のアサイン。自分の子飼を要職につけていくようなやり方。

無駄な海外出張など不要な経費の使用。

などなど、今自分たちが得しているからとか、変えるのがめんどくさいからとか、完全に自分中心になってしまっている甘えの考え方が見て取れるときには、ぶつからざるを得ない状況になる。

 

特に役職者みずからが、このように会社の成長のために良くないスタンスになり、その人以下のチームをその意見で固めてしまっている場合、とても難儀する。会社の経営層や特定の上司を仮想敵にしてチームの団結を図る手法なのでチームのメンバーも結果不幸になる。そこまで来ると外科治療が必要になる。

振り返ると、大手通信事業者のグループ、不動産ベンチャー、老舗音楽配信企業、ネットベンチャー発のソシャゲ会社、関わってきた会社とここ20年のキャリアはほぼそれとの戦いがあった気がする。

最近も今までの経験したこのパターンの中でもなかなか難航するケースがあった。約一年がかりで対処してきて、一年後、その方の退職という出来事があって、一区切り着いた。

このパターンでの自分のおすすめは、わかりあえないということを早めにわかりあう、ということに尽きる気がしている。

会社とコンセンサスをとったうえで、何故そうしなければならないかを、明確に伝えていく必要がある。これがシンプルで分かりやすければ分かりやすいだけ良い。

今までは書いたような構図であることが多かったが、自分が阻害要因になる日が来ないとも限らない。自分はそうならないように、つねに価値が提供できているかを考えていきたいなとあらためて思った。



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