東京都渋谷区×書評

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渋谷に関するムック本「渋谷の秘密」


最近、長期にわたって飽きずにライフワーク的に研究できることを探そうと思い立ち、渋谷のことを調べ始めた。僕は渋谷生まれで渋谷育ち、現在も渋谷駅付近に住んでいる。育ってきて今も住んでいる場所のことを調べるのならば、そう秋はしないだろうという考えからだ。とりあえず最初が肝心だと思い、一冊読みきれそうな物からということでポップなムック本から手に取ってみた。

 

ムック本とは雑誌のようなつくりの単行本のことである。雑誌のようなポップな装丁で渋谷の歴史を様々な切り口からまとめている本書、内容としては対談/インタビュー形式のものと、当時を振り返ったコラムが半々程度収録されており、多様な切り口で渋谷について語られている。

 

最近多くの渋谷本で取り上げられている「花街円山町」、1964年の東京オリンピック前まで現在の代々木公園の位置にあった「ワシントンハイツ」、恋文横丁、呑んべい横丁、宇田川町などの場所切り口の記事と、生活、音楽、ファッション、デザイン、広告などのカルーチャー切り口の記事とがバランスよく収録されている。

 

大正〜昭和〜戦後とどのようにかけて渋谷が発展し、現在の形になったかを取材した記事が、当時の地図や街の写真などと共にまとめられている。僕が少年時代にみた記憶がある現在の表参道ヒルズの場所にあった同潤会アパート、BYGで演奏するはっぴぃえんど、当時の渋谷駅〜道玄坂の住居地図などの写真などが掲載されていて歴史資料としても面白い。

 

平成期の渋谷系やライブハウスシーンなどサブカルチャーのことも書かれており、若者にもとっつきやすい内容になっているので、カフェタイムのお供にいかがだろうか。

 

 

 

 





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