あだち充
MIXとは
25年後の明青学園を描く作品として、「タッチ」の続編ではないのですが、「タッチ」や「みゆき」に出てきた登場人物や学校が出てくる物語です。まだ完結はしておらず現在ゲッサンにて連載中です。謎が多く伏線がたくさん貼られていそうなこの作品ももう14巻。だいぶ色々と状況が見えてきました。4月から読売テレビ・日本テレビ系列でアニメも始まるようです。予習の意味も込めて読み進めていきたいと思います。
注意)このエントリーはネタバレの要素を含んでいます。これから作品を楽しむ予定の方はご注意ください。
14巻のストーリー
あだち先生のいつものパターンですが、14巻では特筆すべき事件は起こらず、淡々と話が進んでいきます。明青学園と健丈高校の練習試合、後半からエースの投馬がマウンドに登ります。巻の後半は明青学園野球部内でラーメンをかけての紅白戦です。
健丈はタッチで上杉達也の宿敵新田が在籍した須見工が校名を変更した学校です。MIXでも地区のライバルという位置付けで登場しています。ちなみに勢南高校も出てきますし、監督はなんとタッチでのライバル西村勇で息子がエースという設定です。息子は西村勇にそっくりです。お母さんはあのマネージャーなのか?と気になりますが、今のところそれはまだ明かされていません。
上杉和也の名前が登場
投馬の父親、走と音美の父親も明青学園野球部出身のようなのですが、13巻まででは上杉達也の代との関係などは明らかにされずにきました。この巻では投馬の父親と達也たちの代の関係がなんとなくわかってきます。そのくだりで上杉和也の名前が出てきたりもします。
ボクシング部の原田
12巻からタッチに登場していた人物としてボクシング部の原田が半分記憶喪失のような設定で登場してきます。14巻では音美の言ったちょっとした冗談に西村勇と一緒に過剰反応をするという一幕があります。和也の事件を彷彿とさせる冗談であったための過剰反応なのですが、あだち先生の作品に出てくるこういうようなさりげない友情関係や信頼関係の描写が大好きです。タッチの原田正平とみゆきの間崎竜一という怪人物の共演も今後の楽しみな点の一つです。
血の繋がらない兄妹というキーワード
音美と投馬の関係に対して「みゆき」のエンディング間際のセリフがセルフオマージュされています。今回も多分間崎竜一が言ったのではないかと思うんですが、コマ割上明らかにはなってはおりません。
「MIX」というタイトルに込められた伏線って?
今までのあだち先生の作品の要素をミックスしているというのがタイトル「MIX」の意味とされています。今後も色々なキャラクターが出てくるのかもしれませんね。続きが楽しみです。
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