2019年1月 23日 × 東京都品川区 × 勉強会

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音声とチャットボットの未来


1/23にVOTという音声I/FとチャットボットコミュニティのMeetupでパネルディスカッションにパネラーで登壇させていただきました。

Meetupの立ち上げ初期から構成作家やモデレーターでお手伝いさせていただいてるのですが、パネラーでの登壇は初。いつも温かい雰囲気のイベントで、見る側としても出る側としても楽しめるイベントなのですが、今回は来場の方も多くいつにもまして盛り上がりを見せていました。

 

イベントの模様はこちらに詳しいレポートが上がっています。
【イベントレポート】VOT MEETUP! vol.7 〜Chatbot/音声 勉強会〜を開催しました!

Togetter もあります。

 

イベントでもお話しさせていただきましたが、あらためてこの界隈のことについて考えていることを記事にまとめてみたいと思います。

 

去年の音声I/Fやチャットボット界隈で起こったことについて


音声という文脈では大手からスマートスピーカーがリリースされ、一定の普及がなされたのが2018年だったのではないかという感覚を持っています。普及期がはじまったというようなフェーズと言えるのではないでしょうか。スマートフォンでの音声入力での操作も割と普通になってきたのが2017-18だったように思います。

 

 

今年はどうなるか?


スマートスピーカを中心とした家庭内コンシェルジュ的なサービスの拡充は、技術の発展に伴ってじわりじわりと進むのではないかなと考えています。一方、スマートスピーカーを各社が出してきていますがデファクトが決まるまでにはもう少し集約や淘汰は起こるのではないかなと考えています。

音声認識という文脈でいうと、人の言葉を受けてそれに対してアクションを行うという音声入力関連については研究開発の規模においてTech Giantに集約されていくのではないかなと思っています。

簡単にいうとGAFAやその他のTech Giantが

  • スマートスピーカーなどのデバイス
  • それを動かすOS
  • 言語入力のAPI

を提供してくる形になるのではないかなと考えています。彼らがその領域でもプラットフォーマーになってその上でその技術を使ったサードパーティがたくさん出てくるという形になるのかもしれません。

 

音声での指示ではない領域のサービス


一番わかりやすい例はAppleに買収されたshazamですが、音楽や何かの音声を効かせたことに対して何らかの処理を行うというサービスも増えてくるのではないかなと考えています。

 

波形とBig dataや解析アルゴリズムのマッチングになると思うのですが、例えば赤ちゃんの泣き声を拾うとそれがどのような感情で泣いているのかがわかるというアプリケーションなんかもその例だと思います。

こちらの領域については、スタートアップでもワンチャンある領域なのではないかなと思っています。世の中の課題を解決できるアイディアがたくさん残っているように感じます。

この辺りにも今年以降も期待していきたいななんて考えています。

 

チャットボットの未来


ボットのソフトウェアとしては対応できるシチュエーションやシナリオをどこまで学習で生成できるようになるかにかかっているように感じています。

一方、チャットができて人が集まってくる場所というのが必要になるので、Facebook、LINEなどのプラットフォーマーは有利なのではないでしょうか。チャットボットという文脈で新たなプラットフォーマーが出てくるのかは注目したいと思いますが、ちょっと難しいかなという気がしています。

あとは個人的にslackやchatworkのような業務用途で使われているチャットツールに期待していたりします。slack botでいろいろなことを処理できるというのは業務効率化の文脈では非常に可能性がある領域ではないかなと思います。彼らがプラットフォーマーになってその上でSaaSベンダーがビジネスを展開できるようになってくると面白いなと考えています。

 

まとめ


音声は入力I/Fとしては非常に可能性のある領域だと思います。人の言葉を理解して動くチャットボットもAI文脈の一番実装・解釈がしやすい領域だと思いますので、各社からサービスは出てくるのではないかなと思います。非常に未来感が感じられる領域なので引き続き注目していきたいと思います。





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