2017年7月 31日 x フェス

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Fuji Rockと小沢健二


9月になって例年より早く涼しくなりいち早く夏も終わった感が出てきてる。梅雨もそこそこ早めに空けて7月は快調に暑かった気がするのだけど、8月以降の急速な日照時間の減少はある意味印象深かった。そんな今年の夏は、猛暑、冷夏両方の文字が媒体に出ていた気がする。どっちだったのだろうか?

「暑かったけど、短かったよね、夏」(『稲村ジェーン』より)という感じか。

さて、そんな今年の夏、僕の一大イベントだったのがFujiRockFestival2017への参加であった。ちょっと間が空いてしまったが、このことについて書いてきたい。

Fuji Rock、なんと僕はこの歳にして初参加。実は1997年の初回の2日目に行く予定だったのだが、台風のため2日目が中止となり行けなかった。これが割と有名な話だが、初日大荒れの中開催したが、まだ今ほどフェスなれしてない軽装の観客が多数だったため体調を崩す人が続出。運営側もノウハウが少なく慌ただしく、伝説的に過酷なフェスとなった回であった。

その後、行く機会を逃し続け、その間に開催場所も、FujiRockと言いながら、苗場になり、回数と歴史を重ねて行くことになる。一回チャンスを逃すと、まあ行かなくなるもので、そもそもキャンプとかアウトドア好きじゃないのもあって、疎遠になっていった。ここ5年くらい、今行かないと一生行かなそうという思いも芽生え、年初には今年こそはFujiRock行くぞ、みたいなことを思うのだけど、結局毎年行かず、時間は経っていった。

今年踏ん切りつけてチケットを取ったのは、オザケンが出るっつうので、という勢いでだった。周りに同年代で、「フジロック行ったことないけど小沢出るなら行くか」という同行者がいたのもそれを後押しする。結局男女5人みんなアラフォーのツアーが組まれた。きっと今年はそういう人多かったんじゃないかなあ。小沢効果か年齢層高かったように見えたし。


まあ皆良い歳なので、お金をかけてでも快適にというコンセプトで旅行計画をスタートする。
・参加するのは2日目1日だけ
・朝早く行くのは辛いので前泊確保(ホテル)
・帰り温泉とか入ったり美味しいもの食べたりしたいので当日も宿泊(ホテル。テントではない)
・移動に困るのは嫌なのでレンタカーを確保
みたいな計画だ。


二日目タイムテーブル
http://www.fujirockfestival.com/artist/timetable/tt29.asp



当日は会場に着いたあたりから雨開始。一日中ずっと降っているという状態で、雨合羽持って行ってよかったなという天候だった。寝坊して昼過ぎに着いたので、見ようと思ってたKyoto Jazz Sextetは見られず。その後PUNPEEちょっとのぞいて、お昼食べたりダラダラして、おやつ時間くらいにCoccoを見て、加藤登紀子のぞいて、Corneliusを15分くらい見て、White Stageのオザケンに移動するという流れになった。ちなみにここまでほとんど、ライブに来た感じはない。Coccoだけちゃんと全部見たけど、知ってるのは有名な2曲(腰振る曲と手首を切る曲、どちらも好きなので生で聴けたのは嬉しかったが)くらいだったので座ってぼーっとしてる感じだった。


Corneliusとオザケンは時間的には被っていなかったのだが、White Stageという狭いステージなので入場規制がかかる恐れありとの判断で、Corneliusを全て聞かずに移動という判断になった。案の定、WhiteStageはすごい人で、入場規制になるかもという読みは正しかった。開始40分以上前に到着し、人混みの中、雨の中、待つという流れになる。会場はぎゅうぎゅうでドロドロ。一番恐れていた展開だった。

しかし、ライブが始まってしまえば、そんなことは忘れてしまう。


一曲目からスチャダラパーを引き連れての完全形でのブギーバック、そこからヒット曲の連続で、すごくライブっぽいライブ体験になる。人生で一番聴いているアルバムの一つである『LIFE』前後の曲は何回聴いてもテンションが上がる。これは2010年に彼が久しぶりにライブを再開した時からいつもそうだ。やっぱり人生において音楽を吸収浸透させられる度合いは年齢によって違うのだろう。90年台後半当時のオザケンに関しては僕が一番吸収度が高い時期に、浸透度が高いアーティスト/楽曲としてぶつかったのだと思う。新曲もいいんだが、これはどちらかというとじわじわくる感じの曲なきがする。それは今の吸収が悪い僕にとってそうなのかもしれない。でも気がつくとフクロウの歌とかが頭を巡ったりしているので不思議なものである。


ライブはひとしきり楽しんで、その場を後にする。そのあともせっかくなので色々他のライブをのぞくが、オザケンを見てたさっきほどの盛り上がりは特にない。とりあえずベースにしていたGreen Stageの椅子が置いてあるところへ戻ることにする。バラバラにオザケンを見ていた仲間たちも徐々に戻ってくるだろう。

その後Mondo Grossoだけどうしようなかと迷うが、結局僕は見ないで撤収作業に入る。すごい遅い時間に小さいステージでオザケンがもう一セットやるそうだが、終バスに間に合わないので引き上げる。良い歳だから無理はしないという判断だ。誰も異を唱えない。無事終バスに乗り、越後湯沢の駅近くに止めてあるレンタカーにたどり着き、当日泊のホテルへと帰りつくことができた。


色々考えたんだけどまとめると僕としてはこんな感じだった。
・朝早く起きて新幹線に乗るのが苦じゃなければ前泊はいらない
・お金をかけても、湯沢の駅と会場の間のバスは絶対ならぶ
・遅くまで見られるから当日泊は有益
・湯沢駅から泊まる場所への移動の心配をしないためのレンタカーも有益
・ライブじゃなくてピクニックだと思って行くと意外と良いのかなと思った(行ったらたまたまライブやってるくらいの感じで)


1回行ったらもういいかなってなるかと思ってたけど、意外と来年また行ってもいいかなって思ったりしている自分に驚いてる。
来年はいいか。再来年とか行ってもいいかな。





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