ラッフルズホテル滞在記

少し前のことになるが、今年のゴールデンウィーク、シンガポールに旅行に行ったので、滞在記を残しておきたい。

※このサービスのストーリー機能(投稿への過去日付の付与)の使い方の参考にもしてもらえると幸いだ。


シンガポールは人口500万ちょっと、都市国家として新しい形の国づくりを進めている、比較的新しい国である。近年、発展はめざましく、マリーナベイサンズなどの象徴的な建築物も建っていて、ずっと行ってみたい国の一つであった。

マーライオン、マリーナベイサンズ、ガーデンズバイザベイ、ナイトサファリ、ボタニカルガーデンなどの観光スポットが市内にかたまっていて、効率よく観光できる作りになっている。街も綺麗で、治安も良いが、完全なる都市国家だからか、街全体からどことなく無機質な印象をうける。

宿泊先には、人気のマリーナベイサンズではなく、あえてトラディッショナルなラッフルズを選択してみた。

ラッフルズのことは村上龍の小説と映画『ラッフルズホテル』に舞台としてできたことで知り、映画も小説も個人的にああまり刺さらなかったのだが、ホテルの存在だけは強烈に印象付けられていて、いつか泊まりたいなと考えていた場所だった。

古い建物だが、よく整備は行き届いていて、スタッフも皆フレンドリーである種高級ペンションのような印象を受ける。訪れた時は一部工事中で、ホテルにある有名な中華レストランはしまっていたが、こちらも有名なアフタヌーンティーは営業しており、毎朝の朝食をこちらで取ることができた。ワッフルやパンケーキは絶品で、滞在中毎朝お腹いっぱいに食べてしまった。

客室には毎日フルーツがサービスされていて、気が向いた時に食べることができる。屋上のプールやジムも使えるので、長期滞在してゆっくりするのにも良さそうだ。

シンガポールは赤道直下に位置していてほぼ四季がないモンスーン気候だそうだ。常時暖かく雨が多いためか、街の中の植木は大きくなり茂っていた。ナイトサファリやボタニカルガーデンなどでもそうだったが、なぜか虫はあまりいなく、快適に過ごすことができた。何か施策がされているのだろうか。

物価について、UNIQLOやH&Mなどでも買い物をしたが、衣料品は2017年時点で日本よりやや高い印象があった。屋台や大衆的な飲食店は反対にやや割安なのではないかと思う。

シンガポールの入国には、6ヶ月のパスポート残存期間が必要である点は注意が必要だ。以下体験談になるのだが、実はこの渡航の時、そのことを知らずかつ不幸にして僕のパスポートが少し6ヶ月を切っているという状態であった。飛行機のチェックインのところで航空会社のチェックで引っかかり初めて気がつき、もしかしたら入国できないかもしれないという状態を知らされた。夜のフライトだったので駐日領事の携帯に電話をして掛け合ったり、航空会社に調べてもらったりしたのだが、出国時点で入国できる確約がないままの出国となった。ちなみにこの状態で出て、もし入国審査ではねられた場合、向こう20年間など長期にわたりシンガポールに入国できないことになる可能性があるという話も聞かされた。迷ったあげく、行ってみることにして、結果、問題なく入国できたのだが、現地の入国のイミグレに並んでる時は今までにないくらいドキドキしていた。次回以降、海外旅行の際は渡航先の入国レギュレーションはちゃんと調べておかないとなと強く思う。