2007年5月 17日 × 京都府 × 展覧会

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若冲展


京都相国寺承天閣美術館にて。

 

それなりに人は入っていて、「池辺群虫図」などはみんな虫の種類を確認するのでなかなか間近に近寄れなかったりするが、まあ気を長くして回っているとそんなにストレスなく楽しめました(というか、私が気が短いのか)。

 

たとえば「動植綵絵」の各絵の配置とか、あるいは「蓮池遊魚図」の変な構図だとか、「貝甲類」で描かれた種類の貝(147種類だそうだ)が一同に会する機会って実はないよねとか、向日葵や芍薬や棕櫚などの植物は描かれた当時どの程度の珍しさだったのか(向日葵が日本で最初に画題にされたのが「向日葵雄鶏図」だそうだ)などなど、書きたいことはたくさんあるのだが、実際に書き始めてみると下手な論評みたいになるので、こういうのはだらだらしゃべったりするのがいいかもしれない。

 

まあとにかく、「動植綵絵」一枚一枚を画集などで眺めるのも楽しいが、「釈迦三尊像」の脇に「動植綵絵」が左右十五幅ずつ掛けられているというは、実に夢のような空間であった。来てよかった。

 

#ちなみに図録は、「釈迦三尊像」の脇の「老松孔雀図」(右)と「老松白鳳図」(左)にはじまり、左右対の絵を左右ページに、配置順に掲載という編集になっている。このアイデアは褒めてあげたい。

 

第一展示室の、若冲の習作(「厖児戯箒図」)だとか障壁画(ふすま絵)、床貼付(床の間などの壁に描いた絵)なども面白かったし(床貼付の絵を金閣寺の壁からどのように剥がして持ち出したのか知りたかったのだが、係の人も知らなかった)、昨日の展覧会でも観た若冲の水墨画好きとしては「芦雁図」のような省略が冴える作品が観られたのもうれしい。

 

うーん、明日また行こうかなあ。早起きできたら行くかもしらん。


地域:京都府




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