歴史
「口裂け女」をご存知ですか?
1970年代に流行した都市伝説で、マスクをした女性が「わたし、綺麗?」と聞いてきて、マスクを取ると口が耳の辺りまで裂けている・・・という怪談です。
今回の昭和平成ノスタルジアでは、1970年代の小学生を恐怖に陥れた「口裂け女」について、詳しくご紹介します!
hana
口裂け女って本当にいたのかしら。
ハチ子
岐阜県を中心に目撃情報が上がっているそうよ。
口裂け女伝説は、1978年12月に岐阜県で始まったとされています。
パソコンや携帯電話が発達していない時代、小学生同士の噂話やクチコミで広まっていったといいます。
1979年1月には「岐阜日日新聞」で初めて報じられ、同年6月には姫路市で女性が口裂け女の扮装をして逮捕される事件も発生し、社会問題にまで発展しました。
口裂け女に遭遇すると、「わたし、綺麗?」と問いかけれられ、「綺麗です」と返答すると、マスクを取って「これでも綺麗?」と、裂けた口を見せてくるそう。
その裂けた口に驚いたり、「綺麗じゃない」などと返答したりすると、刃物を振り回して追いかけてくるのだそうです。
服装や特徴は地域によって異なり、「赤い服を着ている」「ベレー帽をかぶっている」「100メートル6秒の俊足で追いかけてくる」「着物を着ている」「サングラスをしている」など、さまざまな説があります。
もし道端で口裂け女に出会ってしまったらどうしたら良いのでしょうか?
口裂け女に出会った時の対処法をご紹介します。
対処法はさまざまですが、もし遭遇した時に咄嗟にできるのは「ポマード」と唱える・「かわいい」「綺麗」と言う、などですね。
口裂け女は「綺麗」「かわいい」と言われると照れてしまうので、口裂け女がモジモジしている間に逃げるのがおすすめです。
さらに、整髪料の「ポマード」が苦手で、その言葉を聞くと逃げ出してしまうとのこと。
また、口裂け女は豆腐やべっこう飴が大好物で、気を引いているうちに逃げるのが良いそうです。
口裂け女と遭遇した時に運良く豆腐やべっこう飴を持っていたら、ぜひ投げつけてみてください。
逆に、絶対にやってはいけないのは、「わたし綺麗?」と聞かれた時に、「ブス」と答えることだそうです。
怒り狂って襲いかかってくるため、気をつける必要があります。
口裂け女の正確な起源はよくわかっていないのですが、岐阜県を中心に広まった噂であることは明らかになっています。
口裂け女の誕生秘話としては、以下のような説があります。
また、口裂け女発祥の地である岐阜県では、「江戸時代に一揆を起こして処罰された農民の霊である説」や、「明治時代、恋人に会うために峠を越えた女性がモデルになっている説」などがあります。
どれも噂レベルの誕生秘話なので、どれが有力な説かはわかっていませんが、オカルトファンの間では「自衛隊説」が有力だそうです。
1979年、クチコミで一気に広まった「口裂け女伝説」ですが、1979年の8月には噂が終息したとされています。
8月に小学校が夏休みに入り、クチコミが途絶えたことが原因のようです。
当時はインターネットやパソコンが普及していなかったため、クチコミでしか情報交換ができなかったのでしょう。
日本中を震撼させた「口裂け女」ブームは、たった数ヶ月で終わりを迎えました。
しかし、2000年代に入ってから韓国や中国で「口裂け女」の都市伝説が広まったり、2007年には日本で、サトエリこと佐藤江梨子主演の映画「口裂け女」が作られたりと、ブームが再燃しました。
今回は、日本中を震撼させた「口裂け女」についてお届けしました。
1970年代、今のようにスマホもインターネットもなかった時代は、小学生同士のクチコミで噂が生まれたり消えたりしていました。
口裂け女も、そこから派生した都市伝説の一つだったようですね。
もし口裂け女に出会ってしまったら、決して「ブス」とは言わずに、「かわいい」「綺麗」と言ってあげてください・・・。
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