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【メンバーが6人から1人に...】HOUND DOGの泥沼裁判


1980年代に活躍した仙台出身のロックバンド・HOUND DOG

「愛がすべてさ〜いまこそ誓うよ〜」のフレーズが特徴的な代表曲「ff (フォルティシモ)」で一世を風靡し、近年はお笑い芸人・りんごちゃんのネタで若い世代にも知られるようになりました。

そんなHOUND DOGですが、現在はボーカルの大友康平が1人で活動を行なっています。

今回の昭和平成ノスタルジアでは、HOUND DOGメンバーの脱退と泥沼裁判についてお届けします。

 

User 1

hana

HOUND DOGといえば、「ff」が有名だよね。

User 2

ハチ子

りんごちゃんのモノマネで知ったという若者も多いんじゃないかしら。

 

HOUND DOGとはどんなバンド?


1976年に大友康平と高橋良秀を中心に結成されたHOUND DOGは、エルヴィス・プレスリーの曲から名前を取り、1980年にシングル「嵐の金曜日」でデビューしました。

メンバーチェンジなどを経ても、活動はライブに重きを置き続け、日本のロックシーンで長期間にわたり活動を続けてきました。

ヒット曲がないにも関わらず、初の日本武道館公演で1万人を集めたり、3年間のライブツアーを行ったりと、ライブパフォーマンスにおける実績は非常に高く、1989年には武道館史上最多の15日間連続公演を行いました。

また、1981年からは野外ロックフェスティバル「ロックンロールオリンピック」を開催し、チャリティーライブや社会貢献活動も積極的に行っています。

大友のマイクスタンド使いは、彼が影響を受けたロッド・スチュワートを彷彿とさせ、桑田佳祐も彼らの才能を称えています。

 

HOUND DOGの解体


2005年、HOUND DOGのリーダーである大友康平と所属事務所マザーエンタープライズとの対立が起き、大友は自身の個人事務所、イエホック(iehok)を設立し、4月に独立します。

この独立を受けてマザーエンタープライズはHOUND DOGとの関わりを終了すると発表しました。

そのため、バンドメンバーの蓑輪・鮫島がHOUND DOGから脱退することとなりますが、彼ら自身は脱退を否定しました。

2006年に入り、大友の新事務所はバンドを大友と八島・橋本・西山の4人で続けると表明します。

しかし、その後に発生した複雑な問題により、結果的に大友だけがHOUND DOGとして活動を続けることとなります。

八島・橋本・西山の3人は大友に反発し、新生ハウンドドッグとして活動を開始。

彼らは新曲「We are the Hound Dog」を発表し、ボーカルには緊急募集された199名のファンが参加しました。

両方のグループはそれぞれ独自の道を進むこととなり、2023年現在、かつてのHOUND DOGとしての共演は実現していません。

 

HOUND DOGの泥沼訴訟の行方は・・・?


蓑輪・鮫島と大友・八島・橋本・西山の間で民事訴訟が行われ、バンドの活動方針がリーダーの一存で決定できるかどうかが問題となりました。

「HOUND DOG」の名称の使用権が6人にあること、バンドに2人を復帰させること、金銭補償などを求める訴えが起こされました。

さらに、マザーエンタープライズ(マザー)が、大友ら4人とイエホックに対しても民事訴訟を起こしました。

大友がマザーの役員でありながら、ミニライブのギャラを事務所を通さずに受け取り、バンドの全国ツアーを中止にし、フォークジャンボリーの出演もキャンセルしたことなどが訴えられました。

また、マザーがバンドを解散に追い込むと発言したことも問題になりました。

大友は、証人尋問で事務所の圧力に反対し、バンドの独立を選んだ経緯を説明しました。

そして、全国ツアーやソロ活動の許可を事前に得ていたことを主張しました。

しかし、2008年12月の判決では、大友の「裏営業」や出演キャンセルによる損害が認められ、名誉毀損の反訴は退けられました。

一方で、全国ツアー中止による損害賠償の訴えは棄却され、マザーが解散計画を進めていたことも認められました。

マザーが控訴したものの、2009年に控訴が棄却され、訴訟費用の9割を負担する命令が出されました。

この訴訟に関連して、大友がHOUND DOGの楽曲を再録音して発売予定だったアルバムが八島の反対により発売延期となりました。

これら一連の騒動は、バンド内の権利問題や構成員間の確執、さらには事務所との複雑な関係性を浮き彫りにしました。

 

まとめ


今回は、1980年代に人気を集めたロックバンド・HOUND DOGの訴訟についてお送りしました。

当初はバンドメンバーが6人いましたが、現在はボーカルの大友さん1人になってしまい、現在に至るまでメンバーが集まる機会は実現していません。

音楽は権利が絡むと複雑になってしまいますね。

 





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