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先日、アメリカの俳優のアル・パチーノが83歳で父親になったとのニュースが話題になりました。
子供を産める年齢が限られる女性とは異なり、男性の場合は高齢でも父親になることができます。
日本でもかつて、加山雄三さんの父親で俳優の上原謙さんが70代でパパになったことが大きな話題になりました。
今回の昭和平成ノスタルジアは、戦後の映画スター・上原謙さんについてお届けします!
hana
上原謙さんのことを初めて知ったけど、あの加山雄三さんのお父様なんだね。
ハチ子
いまの若者は、加山雄三さんすらも知らないかも・・・
上原謙(うえはら けん)は、日本の映画俳優であり、東京市牛込区納戸町で生まれました。
父は陸軍大佐の池端清武でしたが、中学生の時に亡くなりました。
成城高校を卒業後は立教大学に入学し、学生時代は大学のオーケストラでトランペットを演奏していました。
1933年に松竹の新人公募に応募し、デビュー作『若旦那・春爛漫』で初主演を果たしました。
実はこのとき、複数の学友が無断で上原さんの写真を送り、あまりの美男子ぶりから見事採用されたという経緯があります。
その後も主演作に出演し、特に『彼と彼女と少年達』や『恋愛豪華版』などで人気を博しました。
第二次世界大戦真っ只中の1940年に兵役となり、台湾で軍隊生活を送ることになりますが、原因不明の発熱で除隊となりました。
戦後は松竹を退社し、演技派俳優としての地位を確立していきました。数々の名作に出演し、特に成瀬巳喜男監督の『めし』や山本富士子との共演作『夜の河』などで評価を得ました。
「絶世の二枚目スター」と評され絶大な人気を博したものの、私生活では妻・小桜葉子さんとの死別、38歳年下の大林雅美さんとの再婚・離婚を経験するなど世間を騒がせました。
大林さんとの離婚後は息子の家に身を寄せ、1991年11月に急性心不全で急逝。
享年82歳でした。
若い世代にとっては、「俳優・上原謙」というより、「若大将」として有名な加山雄三さんの父と言った方がピンとくるかもしれません。
上原さんは、1963年に女優の小桜葉子さんと最初の結婚をしました。
このとき生まれた子どもが加山雄三さんです。「エレキの若大将」で人気を博した加山さんは数々の映画・ドラマに出演し、名曲「君といつまでも」で紅白歌合戦に初出場するなど、歌手としても活躍しました。
1970年、加山さんの母で最初の妻・小桜さんをガンで亡くし死別。
しかし、1975年に38歳年下で銀座のクラブホステスだった大林雅美さんと再婚、ワイドショーを大いに賑わせました。
大林さんとの間には2人の娘が生まれ、なんと次女は上原さんが71歳の時に生まれた子どもです。
次女は「仁美凌」の名前で女優として活動しましたが、2013年に覚せい剤取締法違反で逮捕・起訴されています。
上原謙さんの他にも、高齢で父親になった俳優・著名人は数多くいます。
日本国内では、歌舞伎役者・五代目中村富十郎さんの74歳が最高齢です。
66歳の時に33歳年下の妻と結婚し、1999年に長男、2003年に長女が誕生して大きな話題になりました。
また、昭和の名俳優・三船敏郎さんが62歳の時に誕生したのが、タレントの三船美佳さん。
28歳年下で愛人であった女優・喜多川美佳さんとの間に生まれた子どもです。
タレントの清水国明さんは2018年に24歳年下の女性と4度目の結婚をし、68歳でパパに。
子どもが孫よりも年下ということで大きな話題になりました。
同じく4度目の結婚で子どもが生まれたのが、名バイプレイヤーの吉田鋼太郎さん。
奥様は22歳年下で、吉田さんにとっては4度目の結婚です。
バラエティ番組に出演した際には、「2歳の娘が可愛くて仕方がない」と明かしていました。
そして、ハリウッド俳優はさらにスケールが違います。
映画「ゴッドファーザー」などで有名なロバート・デ・ニーロは、2022年・79歳の時に子供が産まれています。
デ・ニーロにとっては7人目の子どもだそうで、2005年には孫が誕生しています。
孫にとっては17歳年下の叔父または叔母ということになり、なかなか複雑な関係ですね。
そして冒頭で紹介したアル・パチーノは83歳で29歳女性との間に第4子ができました。
パチーノは「本当に自分の子どもか?」と疑って、恋人にDNA鑑定を要求しましたが、鑑定の結果、本当にアル・パチーノの子どもだったようです。
戦後の映画スター・上原謙さんについて紹介しました。
活躍もさることながら、70代で子どもができたことも衝撃です。
そして、芸能界にはさまざまな高齢パパがいることもわかりました。
調べた中で最も高齢だったのは、アメリカの俳優アル・パチーノの83歳です。
技術が発展して、これからさらに高齢パパが増えるかもしれませんね。
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