政治
元首相が収賄で逮捕され、世間に大きな衝撃を与えたロッキード事件。
hana
総理経験者が逮捕されるという衝撃の事件!歴史の授業で勉強したなあ。
ハチ子
約50年前の事件なのね。当時を覚えている人は一握りね。
1970年代後半、全日空の新ワイドボディ旅客機導入選定に関する不正が発覚し、それに関わった政治家や企業関係者が相次いで逮捕された「ロッキード事件」。
この事件は、当時の日本政界を揺るがす大事件となりました。
事件の発端は、1976年2月にアメリカの上院外交委員会多国籍企業小委員会で行われた公聴会において、全日空のワイドボディ旅客機導入に関する不正が明らかにされたことから始まります。
この公聴会によって、田中角栄元内閣総理大臣ら政治家や、全日空や丸紅などの企業関係者が受託収賄や外為法違反などの容疑で逮捕されました。
当時の政界では、田中角栄元首相が大物政治家として君臨しており、事件が発覚したことで日本政界に大きな衝撃が走りました。
また、田中角栄が逮捕されたことで、自民党内にも大きな影響が及びました。
事件に関わった政治家や企業関係者の中には、収賄や贈賄などの疑いが持たれた人々が多数存在しました。
特に、全日空の社長や役員、丸紅の役員や社員、行動派右翼の児玉誉士夫や国際興業の小佐野賢治などが相次いで逮捕され、事件は大きな波紋を広げました。
また、事件にはCIAや暴力団などの影があるとも言われており、その真相は未だに明らかにされていません。
事件の中で、多数の不審死者も出たことから、事件がどのような背景を持っていたのか今でも謎が残っています。
政治家が悪事を追求された時、決まって使用される「記憶にございません」という言葉。
実はロッキード事件が発祥だったって知っていましたか?
田中角栄の親友であり、ロッキード事件で逮捕・起訴された国際興業の創業者・小佐野賢治(おさの・けんじ)が、裁判で「記憶にございません」を連発したことで当時の流行語になりました。
2019年には、監督・三谷幸喜、主演・中井貴一「記憶にございません」として映画化され話題に。
史上最低の支持率を叩き出した嫌われ者の総理大臣が記憶喪失になってしまい、本当に記憶がないなかで政治を行っていく・・・というストーリー。
映画の内容はロッキード事件と直接関係ないものの、政治家を皮肉ったタイトルは秀逸です。
映画「記憶にございません」はU-NEXT で視聴できます✨
ロッキード事件は、第二次世界大戦後の日本の疑獄事件の中でも代表的なものとして知られています。
政治家や企業関係者が不正行為を行い、それが明るみに出たことで、日本の政治や経済に大きな影響を与えた事件であったことは間違いありません。
しかし、テロによって統一教会との関係がようやく明らかになった現代の政治に比べると、ロッキード事件のように、不正がきちんと捌かれたかつての政治のほうがまだマシだったのでは?とすら感じてしまいます。
政治において不正は簡単にはなくならないでしょうが、それが世間に明るみに出て、きちんと捌かれる世の中になることを願います。
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