映画
こんにちは✨
あっという間に8月になりましたね。
今日は、ネットフリックスをはじめとした映像業界で取り入れられている「リスペクトトレーニング」について紹介します!
「リスペクトトレーニング」という言葉を耳にしたことはありますか?
ここ数年で急速に広がっているもので、職場でのセクハラ・パワハラなどを防止し、「相手にリスペクトを持って接することができているかどうか」を改めて考え実行するという、アメリカ発の取り組みです。
最近、映画業界では、監督や有名俳優が立場を利用し女優に性的関係を迫ったというニュースが立て続けに話題になりました。
また、撮影現場での暴力や長時間労働についてはたびたび取り沙汰されていますが、「こういう業界だから」「今までずっとこうだったから」で済まされてきてしまいました。
過去にこういったハラスメントの被害に遭い、ひっそりと姿を消した俳優やスタッフはたくさんいるでしょう。
映像業界でのセクハラ・パワハラ問題はかなり根深いといえます。
そんな映像業界の構造を変えるため、近年の映像作品ではリスペクトトレーニングが導入され始めました。
リスペクトトレーニングでは、「相手にリスペクトを持って接しているか」を基準に、ハラスメントについて理解を深めます。
また、ハッキリとハラスメントとは言い難い事例、例えば、「あだ名で呼ぶのはありかなしか」といった議題についても参加者が意見を交わします。
こういった定義が曖昧な議題について、明確な答えは出ないかもしれません。
しかし、「ハラスメントについて深く考えること」、それ自体が重要なのではないでしょうか。
最近では、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」や、松坂桃李さん主演の映画「孤狼の血」など多くの話題作で導入されており、メディアで取り上げられる機会も増えてきました。
本作クランクイン前に、#白石和彌 監督が行った #リスペクトトレーニング に関する取材が
— 孤狼の血 LEVEL2 (@Korounochi_2021) May 14, 2021
本日23:30~の #newszero にて放送されます✨
日本映画界を「変えていきたい」という監督の熱い思いをぜひ!#孤狼ナイト が終わったら、次はnewszeroで🙏
※番組の都合上、変更になる可能性もございます pic.twitter.com/5giH0sz0t7
リスペクトトレーニングのパイオニア的存在であるNetflixでは、「全裸監督」以降に撮影されたすべての作品で実施されており、スタッフ・出演者は全員受講する必要があります。
「全裸監督」に代表されるように、Netflix作品では性的なシーンを取り扱うことも多いため、こういった取り組みは欠かせませんね。
リスペクトトレーニングを受ける度に
— 峯村リエ (@rieminen) April 9, 2022
もしかして今まで、自分が気がつかないだけで加害してたんじゃないか、、、ってドキドキします。
こちらは実際にリスペクトトレーニングを受けた、女優の峯村リエさんの感想。
過去の自分を振り返って、「あれはハラスメントだったかも」「あの発言はリスペクトが足りなかったかな」と考える時間も大切ですね。
現在関わっている映像の制作現場で、ハラスメント防止のための「リスペクトトレーニング」という研修を受けました。とても明確でした。
— 長田育恵 / Ikue Osada (@tegamiza) April 16, 2021
演劇の現場でも、全ての制作現場に導入されてほしいと思うものでした。
ハラスメントの判断基準は「リスペクトがあったかどうか」という考え方。
劇作家・脚本家での長田育恵さんのツイート。
ツリーに続くツイートでは、「ハラスメントとは本人の意図に関係なく、相手を不快にさせたり傷つけられたと感じさせる発言や行動を指します。本人の意図に関係なく、というところが重要です。」と述べています。
これは重要な視点ですね。
リスペクトを欠いた発言で相手を傷つけたことに対して「そんなつもりはなかった」は通用しません。
映像業界に限らず、一般企業や教育機関、公的機関などでもハラスメントは起きています。
こういった取り組みを社会全体で行う流れが続くと良いですね。
今回はリスペクトトレーニングについてご紹介しました。
自分は相手を傷つけるつもりがなくても、なにげなく発した言葉で相手が嫌な気持ちになることがあるかもしれません。逆に、相手にそのつもりがなくても、自分にとっては嫌な気持ちになることもありますよね。
相手の気持ちを100%理解することは難しいですが、相手をリスペクトする、敬う気持ちがあれば、相手を傷つける可能性はゼロに近づいていくのではないでしょうか。
リスペクトトレーニングについて知ることで、今一度、自分の行動や発言を振り返るきっかけになればいいですね。
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