2007年10月 14日 x 転職

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同じ環境、同じメンツでずっとやっていける人とやっていけない人


先日、Facebookにとある懐かしい方々の写真がPostされて目を見張るという出来事がありました。

 

それは、今や巨大な金額を動かす投資ファンドに成り上がった某携帯通信キャリアグループの会社時代の僕の大ボスが退任したという、写真付きのPostでした。

 

 

僕がそのグループを退職したのはもう約15年前のことなので、その大ボスの在任期間の長さにも驚かされるのですが、その写真に写り込んでいるメンバーにもまた驚かされました。それは僕の在籍中に僕のチームのメンバーだった人たちだったり、マネージャーとして同僚であった人たちだったからです。僕が辞めたのが確か2007年だったと思うので、やはり15年弱は経っているのですよね。

 

 

 

ちなみに僕がその会社に在籍していた期間の最後の2年間である2006~7年当時、Webの世界は2.0になりかかっている頃でした。YouTubeが華々しく登場しまだGoogleに買われる前で、blogなどのUserが情報発信できるツールはまだ新しいとされていた時代です。Gmailなんかはすでにあったけどまだ招待制となっていて浸透はしてなくて、TwitterもFacebookも存在していないか日本ではほとんど使っている人間がいないツールでした。そんな時代に僕は、その会社で堅実に運営しているBtoB向けの今で言えばSaaSを、どのように進化させ、安定的に運用していくか、技術的な視点から取り組んでいました。エンジニアとしてのキャリアを積み重ねていた時代です。

 

 

 

あれから15年、僕はその後toCのビジネスを中心にガラケーへ、次はスマホへとユーザーがインターネットに触れる環境がアップデートされる時代を過ごしてきました。一箇所にとどまってはおらず色々な会社で仕事をしてきました。技術的な面だけではなくプロダクト的な面での役割を持つことも増え、Tech Lead、アーキテクト、PM、PdM、CTOなど色々な役割でお仕事をさせていただきました。最近では複数の会社の技術顧問、アドバイザー、社外取締役として仕事をさせてもらっています。

 

 

 

ちょっと話が逸れてしまったので本題に戻したいと思います。その写真を見て僕が思ったことは、人間には大きく言って2つのタイプがあるのかもなあということです。それは、同じ環境で同じメンツとずっとやっていける人とやっていけない人、です。

 

前者は一箇所に長期にわたってフルコミットで価値を提供していける人であり、日本のメインの仕組みがが終身雇用だった時代には大半がこちらを目指していったのではないかと考えられます。一つの会社にずっと所属し、多少のチートはあるにせよ、決められたルールの中で出世競争をしていく人生を選択しうる人たちです。終身雇用の時代でも出世競争からは降りることもできたので、出世競争に残ることは必須ではなかったかもしれないですが、ただ、一つのところで一所懸命頑張ることを選択し得た人たちではあると言えます。

 

後者は、色々な案件に携わって価値を提供していく人種の方々。最近でこそフリーランスや副業をやることで選択肢は増えていますが、以前であれば受託の案件を社内で変えていき転戦し成功をおさめていくタイプの仕事の仕方です。会社による面もありますが多くの日本の会社では転戦していくタイプの人は傭兵タイプとみなされ、出世レースで勝つという意味ではリスクにさらされているように感じたものです。転戦して各地で抜群の成果を出していれば、大きく出世することもあるのかもしれませんが、成果が抜群でない場合は、一箇所でコツコツ積み上げてるタイプの人の後塵を拝することになるようなイメージがあります。仮に勝ち上がれたとしても、上に立って同じメンツと一緒にやっていかないとならないので続くのかは不明というリスクもあるでしょう。

同じメンツとやっていける/やっていけない、という判断軸以外にも色々なことをやりたい/やりたくないという判断軸もあるのではないかと思います。エンジニアの方には多いと思いますが、僕個人もその両軸があって今のような働き方になっているように思います。

 

 

 

昨今は良い時代になったもので、10年かけてやっと頭一つ飛び出るようなコツコツとした仕事の仕方をしなくて良い手段はいくつかあります。

  • ベンチャーに転職して一気に頭角を表す
  • フリーランスになって自分の法人の経営者となる

というようなものが代表的でしょうか。

 

 

 

正社員として自分が長い時間を賭してコミットできる場所を探すか、フリーランスとして自分の特性を活かしてやっていくのか、さまざまな道が選べるようになって、大企業に所属しながらそこでの出世を考えるだけではない道があるというのは、働く人にとってとても良いことだと思います。

また、ありがたいことに、現時点ではどこも”優秀な人手不足”であるため、腕があって自分自身でもやっていけるレベルの人が、どこからも全く相手にされず職にあぶれると言うことにはならない世の中だと思います。

 

人間性や性格に問題があればそれはまた別ですので、皆さん民度は上げていきましょう。

 

 

ずっと同じ会社でお仕事されてる皆さん、少しでも新しい場所で色々な経験をしてみたいと思う方は、今とは違う選択肢を選んでみてはいかがでしょうか。弊社では相談に乗っておりますので気軽にご連絡いただけると嬉しいです。

 

 

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