働き方
エンジニアになりたい学生の方、別の職種からエンジニアにジョブチェンジをしたい方の相談を受ける機会もとても多くなりました。そのような相談をお聞きする際に僕からお話ししてる、「こうやっていればエンジニアになれる」という内容をまとめてみたいと思います。
相談をされた時に最初のステップでお話しする内容なので、その方の現時点での技術的なバックグラウンドや、その方がなりたいより具体的なエンジニア像を踏まえたものではありません。エンジニアになるためだけではなく、エンジニアとしてとして食べていくのに必要と思われる活動なので、主にエンジニア全般に向いているかどうかの「素養」に近いところのお話になります。
仕事している時間以外で学ぶ時間をちゃんととる
エンジニアになるためには多少なりとも勉強しないとなりません。仕事以外、つまりプライベートの時間を勉強に充てることを厭わないかというのは最初の大きなポイントになります。
結構、簡単なようで難しいことなのでこの点をご自身に問いかけてみると良いかなと思います。
1年、平日は2時間くらい、土日丸々schooとかUdemyとかでいくつかの教材をやってみると基礎はできるようになると思います。その後、実際に自分で簡単なサービスを作ってみましょう。その際にインターネットのサービスを作るのに必要な、ログイン、ユーザーページ、管理画面、などを作ってみると実際のサービスを作るイメージが湧いてきて良いのではないかと思います。
なんでそんなに時間がかかるのか?時間がかかるポイントの例をいくつか挙げてみましょう。
開発環境づくりの時間
最初の学びの段階でよくあることですが、環境を整えるのは結構初心者には大変です。コードを書き始めるまでに割と疲弊してしまう人も多いのですが、そこは踏ん張り、根気よく頑張りましょう。
思った通りに動かないものをTry &Errorする時間
ここが一番時間をとるところですが、プログラミングの勉強の一番メインになるところです。教材にある通りにやっても、使っているコンピューターやソフトのバージョンの影響で動かないことがあります。それをいろいろな情報を調べたり、質問サイトで質問したりして試してはまたエラーが出て、また修正して試す、というサイクルを続けながら学んでいきます。
正直しんどい面もあるんですが、なんとかプログラムが動いた瞬間は嬉しいものです。そういう嬉しい瞬間をモチベーションに頑張ってください。
いろいろなサービスを使って研究する時間
これ、やらない人が多いんですが、なんでも「知って真似する」ところから始まるものです。世の中にはたくさんのサービスがあります。どういう処理でこの機能ができてるのかを考えてみると、何を学べばこれと同じものが作れるのかわかるのでおすすめです。わかってくると勉強も楽しくなってきたりするのでそういう意味でもお勧めです。ネットで遊びすぎて勉強しなくなるのは注意が必要です。
このようなことをするのにも時間は必要ですので、その時間を取り続ける気合は必要だと思います。最初を乗り切ると割と楽しくなってくるものだと思いますので、コーチを雇ってみるのも良いかもしれませんね。
人から情報を収集する
本を読んだりネットで調べたりというのは1つ目のポイントでお伝えしている「学ぶ」の範囲だと思いますので、ここでは「人から情報を収集する」ということを挙げたいと思います。
エンジニアは「一人で黙々と」仕事ができる職種だと思われている方も多いかもしれません。ごく少数のエンジニアはそうかもしれませんが、ほとんどの方がそうではありません。
つまりコミュニケーション力が必要になってきます。技術的なスキルを活かして人の課題を解決するためには、情報を正しく収集することが必要になってきます。
勉強をする過程で、いろいろな人と技術の話をしてみることをお勧めします。最近Twitterでは #駆け出しエンジニアと繋がりたい タグをよくみるようになりました。勉強している同士で励まし合うのも続けるモチベーションとしては良いと思いますが、できればエンジニアとして働いている先輩の話を聞いて吸収する機会を設けるのが良いと思います。
エンジニアの仕事って大まかにこのサイクルなので、これができる人はエンジニアとしてやっていける可能性が高まるはずです。勉強しながらこちらの経験も積んでしまうとその後がスムーズなのではないでしょうか。
あきらめない
最後になりますが、勉強中や仕事での駆け出しの時代で「あきらめない」というのはとても重要です。インターネット産業はこれからも拡大していきますし、効率化のためのDXのプロジェクトも(普通に考えると)どんどんと多くなってくると思います。つまり仕事は増えていくわけです。一定のスキルがあってコミュニケーションスキルがある人に仕事がなくなるというのはあまり考えられません。
この二つをちゃんとやれる人材になればエンジニアとしてやっていけるはずです。
AI化が進むとAIに人が仕事を奪われるということが言われていますが、技術がある人間のコストはAI化を進めるよりも圧倒的に割安なので、仕事がそれによって無くなるということはしばらくないのではないかなと思っています。
まとめ
今回は「エンジニアで食べていくために必要な3つのポイント」というタイトルで、抽象度の高いレベルでポイントをお話ししてみました。
最近「エンジニアになって楽に稼ごう」みたいな間違った情報を見ることがよくあります。めちゃくちゃ難しいわけではないですが、「さすがにそれじゃ無理よ」という実際のレベル感と違う間違った情報を伝えているものをたまに見つけます。なので
より具体的な技術的な項目や、実際の就職・転職のノウハウはまた別の記事で共有したいと思います。
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