仕事

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ほっても何も出ないところを掘らない


仕事において、「掘っても何も出てこない場所」というのがあります。

労力に比例して成果が出ない、成果が薄いということですね。

 

割と仕事に対して真面目な人にありがちなのですが、本当はこうなっていれば理想だよねという形を実現することに目を向けすぎてしまうばかりに、どうやっても実現しないことに対して時間を割き続けてしまうことがあります。

 

少し前に、どう考えても価値観が合わないビジネスパートナーの活動を是正するお手伝いをする案件があったのですが、結果としては、課題を整理していかにそれが難しいことかを理解していただいてプロジェクトを終了するということになりました。

なんか終わり方だけ見ると残念に感じると思うのですが、僕はこれはとても価値のある活動であったと思っています。

それまでの活動にかけた時間やコストがもったいなく感じてしまうという側面もあり、人はやめるという決断をしにくくできています。

ほっても何も出てこないところは、いくらすでにだいぶ掘っていたとしても気づいたタイミングでやめるべきだと思います。

 

例えば組織のマネージャーの例だと、メンバーに対しての期待なんかもそれに当たるケースがあります。

身もふたもない話ではありますが、いくら親身に考えてもどうにもならない人というのも居るものです。

ちなみに、それはその対象のメンバーだけが悪いわけではなくて、マネジャーとメンバーの組み合わせにおいてどうにもならないとも考えられるのではないかと思っています。組み合わせが悪いと掘っても何も出てこないということもあるわけです。

僕自身も、自分では伸ばしてあげることができなかったメンバーを、他の人に託したら一定のところまで伸びたなんてことを感じることは多々あります。

人に対して諦めてしまうのも夢がないので、あきらめるというより区切りをつけると考えるのが健全でしょうか。相手にとっても自分にとっても時間は有限です。

 

がんばっても実現できなそうなこと、実現が遠そうだなあと感じること、そういうものからはちょっと距離をおいて、結果の出るものから取り組むことは大事だなことです。

勝ち癖、負け癖という言葉をたまに耳にしますが、成果上げる癖というのもあると思っています。成果を上げる癖をつけて次々と大きな成果を上げていきましょう。





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