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歌のテストの思い出


小学生の時のはなし。

音楽の授業で歌やピアニカや笛のテストというのがあったんですが、基本的に暗記のテストだったんですよね。

教科書や歌の本にある曲を、教材を見ないで歌えたり吹けたりするようにするという趣旨のテストなわけです。

 

三年生くらいまでは、担任の先生が音楽も担当してくれてて、その先生がチェックリスト型というかできたものにシール貼ってくみたいな、テスト型の教育が好きな人だったんですよね。二年生の時の算数だと九九を各段言えたらシールくれるみたいな。だから学校挙げてのカリキュラムではなくその担任の先生の教え方なんだろうと思います。

 

全体的に歌のテストは人気なくて、多分みんな歌うの恥ずかしいからって事だと思うのですが、ピアニカとか笛の方はみんなうけるんですが、歌の方はあまり受ける人が少ないんですよね。

で、僕は楽譜読めなかったし、笛とかピアニカとかの練習が嫌いだったので、それ以外で何かしら合格してシールもらおうと思って歌のテストを頑張ってたんですね。

歌のテストは基本的に暗唱するテストなんですが、歌詞を見ずに歌えたら合格というルールだったんですね。

 

歌のテストは何人かその曲のテストを受ける人が一緒いっせいに歌うというスタイルなのですが、そもそも人気ないし傾向としてみんな多分恥ずかしいからかあまりちゃんと声を出さない感じだったんですね。歌詞のテストなのになんか聞いててもよく聞き取れないみたいな。

僕はその時、変な美学でそういうのがちょっと嫌で歌は大きな声でちゃんと歌おうという方針でやってたんですね。どういう背景だったかは忘れたんですが、歌は嫌いではなかったですし、歌詞のテストなのに歌詞聞き取れなくていいの?みたいな気持ちもあった気がします。

で、忘れもしない富士山の歌のテストの時、事件は起きました。

僕含めて4〜5人でテスト受けたんですが、僕以外の人たちは、まあいつもの通り声出てなくて、ほんと先生聞こえてます?みたいな状況だったんですがとくにそれは注意されることもなくテストは進んでいきました。僕はちゃんとおおきなこえでうたってたから、ほとんど僕の声しか聞こえてみたいな感じで。

で、僕、確か最後の3番かなんかの歌詞の一部を間違えちゃったんですよ。ほんとどっちでもいいような一言くらい。でもちゃんと歌ってたから目立っちゃって、間違ったのわかっちゃって失格になったんですけど、ほかのちゃんと声出さずゴニョゴニョ歌ってた連中はみんな合格になったんですね。

は?ってなって。僕には全然聞こえてないけど、先生聞こえてた?ってなって。

小学三年生くらいなんで、ものすごい理不尽を感じてるんですが、なんかうまく説明したり抗議したりすることもできなくてなんかめちゃくちゃムカついてその日は終わったわけです。

 

そんな感じのかなり納得いかない経験があったわけなんですが、そのあとどうなったかっていうともうテストは二度と受けなかったですよね。

すごいどうでもいい細かい出来事なんですが、かなり印象に残る出来事でしたし、人のモチベーションてほんとちょっとした事でなくなってしまうんだなあということを学ぶきっかけになった出来事だったなあと、最近ふと思い出したのでかいてみました。特に子供の教育ではこういうの気をつけた方が良いんだろうなあ。

 



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