Netflixのオリジナルシリーズ『Followers』。なかなか作りが秀逸で、とまらなくなって、ほぼ一気観してしまいました。割といろいろ考えながら見たのでメモを残しておきたいと思います。
※以降、ネタバレあるかもしれませんので、これから視聴予定の方はご注意ください。
ストーリー
生き生きと生きる女性をメインに描いたドラマです。良くあるドラマだと特定の世代や人の種類を中心に据えた形になるのですが、このドラマの場合、そこを幅広くするためうまくストーリーを作りキャストを据えています。
世代に関しては、シニアとジュニアに大きく分かれるのですが、アラフォーとティーン&20代中盤くらいまでのチームがあり、どちらサイドでも感情移入ができる仕掛けになっています。
シニアチームの方は、妊活、出産、婚活、病気、仕事と恋愛、病気、手術、シングルマザー、歳の差恋愛。
ジュニアチームの方は、有名になりたい、女優を目指す、アーティストを目指す、ユーチューバー、バイト、クラブ。などなどのトピックが盛り込まれていて、いろいろな人が感情移入しやすい、多方面をカバーする作りになっています。
それらのストーリーを、InstagramやTwitterという最近では普通になったソーシャルネットワークやインターネットが、物語のインフラ的役割として支える形の作りになっています。全体として、非常にマーケティングをきっちり行なって作ったのだろうなと感じさせられます。
キャスティング、スタッフ
出演は中谷美紀、池田エライザ、コムアイ、夏木マリ、金子ノブアキ、浅野忠信、板谷由夏、中島美嘉など、割とメジャーどころが中心のキャスティングになっています。
ジュニアチームのメインの池田エライザの相手役の上杉柊平が個人的には目新しくて良い意味で目を引かれました。これから人気が出そうな感じがします。
監督は蜷川実花さんで、セットや映像の撮り方がいつもながら独特なビビッドな色使いで、すぐにわかるくらいの個性があります。
音楽をCorneliusが担当しています。彼の今までのナンバーが随所でかかります。他にも色々な人の曲が流れますが、使っている楽曲がどれもセンス良く、見ていて気持ち良いです。それらの選曲もCorneliusなのだろうかとふと考えてしまいました。
コメンテーターに堀江さん本人が出ていたり、ワンポイントで旬な人が出てるのもNetflixのパワーを感じさせました。
これからの映像産業
やはりNetflixやAmazonや、プラットフォームで稼いだお金をコンテンツに投資してくる流れは加速しそうだなと思いました。コンテンツはうまく育てるとプラットフォームより長生きするはずなので、長期的な視点で考えると理に適った戦略だと思います。
Netflix制作のこのドラマ中、芸能プロダクションのやり手マネージャーの台詞で、「テレビ局にはも金をかけて番組を作る体力がない」みたいなことを言わせているのが怖いなと思ってしまいました。
『全裸監督』や『セックスエデュケーション』など、Netflixオリジナルシリーズはなかなか秀作揃いなので、これからも注目していきたいと思います。
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