ふと思い出したのだけど、小学生の頃、秘密基地を作るのが好きだった。
近くにあった代々木公園の植え込みの中や、友達の家の駐車場や、近くのマンションの自転車置き場や、ビルとビルの隙間とか、ありとあらゆる狭いところ入り込んでは、勝手に自分たちの秘密基地にしていた。
素材は大抵ダンボールだったので、当時綺麗なダンボールが捨ててあると拾って帰ったものだった。今考えると異様なことだけど、まだあの頃はそういうのが許される空気があったように思う。やってる当人だからそう思っていたのかもしれないが、今とは社会の空気感は明らかに違っていたと思う。
一人じゃなくて、何人かの友達とやることが多かったのだけど、とりわけ僕が熱量が高かったように思う。自宅が狭くてプライベートな空間が与えられていなかったからかもしれない。今でも不動産が好きで、リノベしたりが好きなのはそういうところから来ているのかもしれないななんて思ったのでメモに残してみた。
特にそういうことをやっていたのは小学校2〜3年生の頃。年代でいうと1980〜81年ごろだ。
その頃の渋谷はまだ今よりはもう少し地元の人の顔が見えるような街だった。最近は全員どこか違う街からきてるように感じる。
今だったら勝手に人の家や公共の場所で秘密基地なんか作ってたら比較的速やかに通報されそうな気がするし、最近の渋谷にはそんな隙間はもうないのかもしれない。
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