書評

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会長 島耕作(13)※[注意]ややネタバレあり


島耕作の最新刊です。

15年くらい前に一気読みしてその後惰性で新刊を買って読んでいますが、毎回そこそこ面白く読んでいます。

本巻が会長編の最後の巻になります。会長を6年やったそうです。社長になるときに右腕化した現社長と前任の社長の万亀さんとのトリニティ体制でやってきましたが、あることがきっかけでそれぞれが次のステップに揃って進むという決断を下します。つまりそれぞれが一つ上の階段に登るという、島耕作シリーズお決まりの流れです。

しかし今はもう「会長編」です。上はあるのでしょうか?

答えは「Yes」。相談役になるそうです。次から相談役編の始まりです。

 

本巻のメインのストーリーは現社長が会長になるにあたっての、後任社長の人選です。この辺りの大企業の政治的なところを漫画を通じて体験できるのが島耕作シリーズの醍醐味です。

今回、あまり意見を聞かず島耕作と右腕である現社長であらかたの決断をしてしまうという選考方法でした。大企業ってこうなんでしょうかね?島耕作の人を見る目に委ねてしまって良いのかというのにかなりハラハラとさせられるストーリーでした。なんか「禅譲」みたいな感じで昭和の政治を彷彿とさせるような手法です。まあいいのかもしれないんですけどね。

 

だいぶ前にサイバーエージェントの藤田社長が「サラリーマンなら読むべき」という感じで島耕作シリーズを絶賛してましたが、現在はどうなんでしょうね?こういう昭和な感じあまりはやらないきがするのですが。まあ、サイバーも大きい会社だからこんな感じでいろいろ決めてるのかなあ。あそこは創業社長で大きくなったベンチャーだからまあワンマンなのもわかるのですが、島耕作のTecotは結構なナショナル企業ですからね。いいのかな?と感じてしまいます。そういうものなのでしょうかね。

 

 





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